いつかやろうと思い続けて、そのいつかがきたOuter Wildsはーじまるよー
Outer Wilds
このゲームを始めて知った時に「22分のループの中で宇宙の謎にせまろう」という内容だったかと思う。
非常に惹かれる内容だったが、2019年10月配信(PS4版)されていた時期にはドラクエ11Sやポケモン剣盾などと時期が被っていた事もありスルーして今に至っている。
そんなOuterWildsを忘れずにいつかやろうと思っていたのには理由がある。
ずっと評価たけぇンだわ
steamとか48000レビューがあってこれだけ維持しているのはどんだけ神ゲーなんだよと。
googleの検索だと”お”の予測変換で面白くないとおすすめが上に来るという結果なので評価が半々になってもいいもんじゃと思ったけど
”面白くない”で検索しても絶賛してる記事しかないっていうね。
これもうわかんねぇなぁ。
ちなみにOuterWildsの事を語っているブログは数あれど、このゲームの性質上ネタバレにはみんな配慮している印象。
だけど俺は気にせずネタバレ込みで感想を書きなぐっていく。そのためのブログなのでね...
ネタバレ無し部分
ゲーム性
このゲームは焚火で目覚めてから「発射コードを持ってこい」と言われる所からスタートする。今にして思えば”アレをしてこい”と指示されたのはこれが最初で最後だった。
このゲーム、宇宙は自由だと言わんばかりに自由度が高い。高すぎる。
比較するのはちょっと違うかもしれないが、自由度が高いゲームで最近だとゼルダの伝説ティアキンなんかが思い浮かぶ。
あれも攻略順番なんかはプレイヤーに委ねられる反面、最低限ここに行けといったマーカーなど表示されるためプレイヤーがどこに行けばいいのか迷う事は少ない。
そんなマーカーどころか、”ジャンプは×ボタン”くらいしか操作説明がされないまま船に乗り込んで宇宙を探索する事になる。
全然わからん
この4つ目の種族がなんなのかも、ゲームの目的も、無重力状態になる船の操縦性も、自分がどこに行って何をすればいいのかも、このゲームの評価の高さも何もかもわからなかった。
初めてのループは灰の双子星の砂に巻き込まれてループした思い出。
わからないなりに色んな所を探索していき、ようやく理解したことがある。
このゲームは謎解きゲーだが、謎を解くだけじゃなく、謎そのものを見つけていくゲームだと。
Nomaiという種族が残した情報から自分がどこに行くか何をするかを決めて、わからないことを埋めていくゲームだと。
このゲームにはスキルやらレベルやらそんなものはないので、ループする度に引き継げるのは情報・知識だけ。
最初何言ってるかわからなかった情報ですら、理解できる時がくる。
点と点が繋がり、この宇宙の謎が段々とわかっていく所や、得た情報を元に試行錯誤して未探索エリアに到着した時がめちゃくちゃ楽しかった。
俺がもう1週開始したとしても1回の22分でエンディングまでたどり着く事はできる。ストーリーの進行上特殊アイテムが必要ないし、情報・知識がすでにあるから。
つまり純粋にこのゲームを楽しむ事ができるのは1週目だけだと言っても過言ではない。
貴重な1週目のゲーム体験を損なわないようにしているからこそみんなネタバレに配慮しているんだと思う(全てのアドベンチャーゲーに言えることではあるが)
まぁ、わかりやすい面白さではないので人を選びそうなゲームではあると思う。
宇宙船の操縦なんかでグルッグル回ったりするから3D酔いするという人なんかも厳しそうだなぁと思った。
ネタバレ有り部分
物語
Nomai達の物語いいよね...
わからない事だらけだったけど、ループした時に最初に見る光景の意味がわかったり、Nomai達の目的だったり、22分の理由だったりと明らかになってくる所がいいのよね。しかも受動的に与えられるのではなく能動的にって所がいい。
特に印象に残った部分を以下に語っていく。
宇宙の眼
Nomai達がこの宇宙にきた原因でもある宇宙の眼。
なんだか凄い存在なんだろうけど同時に不気味さも感じる存在感があった。
Nomai達の最期
プレイヤーを苦しめた”幽霊物質”。こいつがNomai達絶滅の原因だった。やばい物質のもっとやばい塊はやばい(語彙力無し)
スーツがバージョンアップされて幽霊物質を克服できる。そう思っていた時期が俺にもありました。
22分の真実
やっぱこれが1番プレイヤーが知りたい謎であり、22分という単語が初めて出てきた時にはテンションが上がった。
太陽を超新星爆発させる→そのエネルギーで22分前の軌道探査砲を発射させる→再び太陽の超新星爆発→22分前の...
を繰り返せば宇宙の眼の座標特定できるじゃん!特定できたら太陽の超新星爆発を止めればおk。
という事だったがよくもまぁこんな事思いつくなと思う。
そもそもブラックホールやホワイトホールなんて色々体験した後だと、太陽を超新星爆発させるぞ!って話もすんなり受け入れられるから困る。
約930万機で探索して座標を特定することはできたが、その座標をNomai達が知ることは無かったという所の悲壮感もまた良き。
22分の真実-2
Nomai達の完璧そうな計画も、そもそも太陽を超新星爆発させることができなかったという初っ端から頓挫していたという事も判明した時には、さすがのNomai達にも太陽をどうこうすることはできなかったかと、改めて太陽って凄い物なんだなぁとよくわからない感想があった。
じゃあなんで主人公が22分のループに巻き込まれたの?今更プロジェクトが発動したの?ってなった時の答えが
太陽の寿命
というくっそシンプルな答え。太陽の寿命により太陽が超新星爆発を起こすのでそれをトリガーとして認識したプロジェクトが起動。
たまたま主人公(とGabbro)が記憶の像とリンクしてしまったことにより、22分前の自分に記憶が転送されている事でループしてしまっている。
あくまで肉体毎ではなく、記憶だけの転送という設定がゲーム性である”引き継げる物は記憶や情報”と上手くマッチしてると思う。
Solanumと量子学
量子の月で生きているNomaiに出会うとは思わなかった。
前述した幽霊物質でNomai達が絶滅したのはSolanumも例外ではなく、量子の月で死体はある。けどここにいる。
どういうこと?と思ったけどそもそも量子学的に考えると重なり合っている状態。
生きてる状態と死んでる状態が重なり合っている状態になっている。
まぁ量子の月で死んだからこんな意味不明な状態になっているんだと思うけど、自分なりに簡潔に書こうとしたけど結局よくわからんな。
さらにこの量子関係、見ている間はそこに存在しているが、目を外すと存在が消えるっていうのは面白いな~と思ってたけど現実でもマジでそんな挙動をするらしい。
何言ってんだと思うかもしれないけど俺もよくわからんからこれ以上は語らない(語れない)けど、これを応用して作ろうとしてるのが量子コンピュータらしい。ちょっと人類には早いんじゃないんですかね・・・?
宇宙の終わり
終盤になって、話ができるNomaiのSolanumと出会ったり、ワープコアが設置されている双子星内部(?)やNomaiの宇宙船を発見した辺りからの点と点が一気に全部結びついてくる感じがたまらんかったですね。
やることなんて何一つわからなかったのに、22分の内にやるべきことがわかってループ開始する所なんかは、通常ゲームのラスボスに挑むような気分になったね。
まぁ焦りからかアンコウに食われるんですけどね。マジ許さん
宇宙の眼についてからは、ここからどうなるんだ?とか、量子の月とは違って北極から始まるのか...とか、この宇宙の事大体わかったつもりになっていたけど、やっぱり宇宙の眼についてはよくわからんままだったので不気味な存在だなと改めて思う。
主人公の村の展示会についたり(急に無音になる演出って恐怖感ある)
なんか星が消滅していく(?)ような展開になったり、何が起こっているか全くわからなかったけど
何もない空間から見知った人物に出会えて
各惑星で聞こえていた先輩宇宙飛行士の音楽が聞こえてきて
突然のアンコウに死ぬほどビビり
各惑星を探索していた時に聞こえてきた楽器の音色がここで1つに纏まり演奏が始まる所は感慨深いものがあった。
結局太陽の超新星爆発を止めるような事はできず、22分のループを断ち切りこの宇宙と運命を共にするという終わり方。
これだけ聞くとバッドエンドか?と思うかもしれないけど、ここまで辿り着いたプレイヤーでバッドエンドだと感じている人は少ないと思う。
主人公が宇宙の眼に辿り着いたからなのか、その辺の情報はないけど、143億年後には新しい宇宙が誕生し、そこに生命体のような物も確認できる。
143億年後の宇宙誕生というだけあって、NomaiやHearthianといった種族の影も形も残っていないとは思う。
それでも仲間内で焚火を囲みマシュマロを焼いているような描写に、宇宙が変わっても変わらない物があるんだと...なんとも言えない感情になる。
Outer Wilds確かに心に残るような作品ではあったが
心に残りすぎてOuter Wildsrロス・Outer Wildsゾンビなんてものを生み出した罪深い作品でもある。