トライアングルストラテジーの信念のレビューはーじまーるよー
スクエニから発売された新規タイトル。オクトラで味をしめたHD-2Dが採用されており、リアル調にはない良さがある。7月に発売するライブアライブもHD-2Dらしいので、今後のリメイクなんかはこれが標準になったりするんだろうか?ドラクエ3も楽しみ!
この作品のレビューとして語りたい点は2つ!
・物語の良さ
・戦闘難易度の高さ
くらいかなと。物語で”信念システム”を導入している以外はシンプルなシミュレーションゲーとなっているので、物語が刺さらない人にとっては平々凡々なゲームにうつってしまうかも。かく言う俺も体験版の時点では「正直微妙やな」という感想を抱いてはいた。しかしせっかくの新規タイトルだし、シミュレーションゲーは好きなので購入した。のはいいのだが、エルデンリングに夢中になって積みゲーと化していた。
しかしエルデンリングをプレイ中にもTwitterなんかでは
「先が気になる」「難しくね?」「物語いいわ~」
みたいな声が聞こえてきたので、新規タイトルの評判が良いっていうのは喜ばしい事だと感じていたし、結果だけ言えば全エンディング回収するくらいにはハマった。
・物語の良さ
このゲーム一番のポイントと言っていいだろう。
というのも、全体的に物語が良いってのもあるが、自分でその物語の道筋を選択していける”信念システム”の存在が非常に大きい。
最初は「どっちの国行く~?w」みたいな修学旅行みたいなノリの選択肢から始まり
侵略してきた敵国に、ロラン王子(親友)を差し出すか否か...という重い選択肢になっていく。
「いやいや敵国に親友を売るって選択肢はねーよ!」
って感情になるか、そこは主人公セレノア・ウォルホートの領主という立場になって考えて
「強大な公国と戦ったら自分の領地が戦場になり、民が巻き込まれる...」
という考えになるか。
ここで深くロールプレイできる人はくっそ悩む事になる。俺もめっちゃ悩んだ。
仲間もそれぞれの考えがあるので、「あー...確かにその考えもあるね」って意見を聞いてどっちの道を行くかを自分で決めなければならない。でも決めた所で仲間の説得に失敗すると逆の道を行くことになる所も面白いポイント。
しかも大体いばらの道になるので、毎回
「別の選択していたらもっと違う展開になったのかなぁ...」
と思う事になるし
「こういう展開になると思ってこっち選んだのになんか思ってたのと違う...」
なんて事も日常茶飯事。
領民と領地を第一に考える良き領主を選んでいるはずなのに、同族の他領を侵略しにいかなければならない...なんて事にもなったりする。
2週目じゃないと仲間にするのが厳しいキャラがいたり、マルチエンディングを採用したりと、周回を想定されているのだが、悩みに悩んで自分の信念に沿って選択していく1週目が自分だけの物語になっていく感じが非常に面白かった。
・挿話
仲間を一定回数出撃させると挿話が追加されるのだが、これもそのキャラの背景が見れて面白くて、キャラ同士の繋がりも見れて面白かった。
例えば上記の画像だと、グローマとアーチボルトというキャラがいるのだが
グローマ・・・エスフロストの将軍
アーチボルト・・・ハイサンドの七聖人
ローゼル族・・・ハイサンドに迫害されている民族
という立場で30年前争っていたが、グローマが砦に火を放ったせいで砦にいる罪なきローゼル族が犠牲になってしまったこと(中にいるのは知らなかった)をずっと悔やんでいたのだが、アーチボルトが「民族なんて関係ないわ」と逃がしていた(本来はあり得ない行為)...
という内容。ちなみにグローマの挿話ではアーチボルトという単語が、アーチボルトの挿話ではグローマという単語が一切出てこないので、両方見て
「これグローマ(アーチボルト)の事じゃん!!!」
って繋がる所がgood。これのせいで挿話を全部見たくなるから困る。
めちゃくちゃ余談だが、このアーチボルトおじいちゃんこのゲームで頭おかしい射程を持っているので遠距離から魔法系の敵を倒すのに随分お世話になった。最初は移動遅くて使いづれぇ...って印象だったけど、最終的にスタメンになった。
あと元七聖人という立場なので、敵キャラとの掛け合いもあったり結構優遇されている気がする。
・戦闘難易度の高さ
1週目はノーマル難易度でプレイ。普通に難しい!
スパロボ感覚で前進させると集中攻撃されてあっという間に沈む。キャラロスト的なデメリットが無いとはいえ、1人減ったらそれだけで一気にきつくなるので、沈んだらその時点で撤退(ステージ最初から)。
難しくなる要素はいくつかあるが
・敵が賢い(敵と敵に挟まれると追撃という追加ダメージが発生したり、背後攻撃は絶対クリティカルになる、高い所から攻撃すると高さ補正が入る、というのを駆使してくる)
・敵が固く痛い
こっちは2-3人がかりで1人倒すようなレベルだが、その間に囲まれたり、遠距離から魔法が飛んできたりと油断できない。特に魔法系は味方も敵も強力なので、こっちは2発で沈むなんてことはざらにある。
初期配置が悪いと、一度も行動することなく、弓→魔法→弓みたいな集中砲火浴びて沈んだ時にはもう何も言えなかった。
難易度ハードだと近接キャラの枠ないってマジ?
・出撃人数が少ない
最大10人。すくねぇ!
これは難易度うんぬんというより「もったいねぇなぁ」という感想にも直結する。
敵の数に対して10人なので、どうしても強キャラに偏りがちになってしまう。
例えばイェンスという梯子を設置できたり、トラップをしかけたりする事ができる、いわばサポート系のキャラがいるのだが、梯子を設置して普通なら時間がかかる高所にも素早く移動することができるというメリットはあるのだが、本人の戦闘能力は高くないので、正直1枠潰してまで入れるようなメリットじゃないなという印象。敵がトラップを平然と避けてくるしね。クソガヨォ!!
でもこういう戦術は嫌いじゃないだけに、もう少し枠があったら良かったのになーと思う。個性的な能力を持っているだけに惜しい...
ただ難易度の高さはマイナス要素か?と言われたら、「そうでもない」という印象にはなっている。確かにちょっと(いや大分かも)理不尽に感じるような所もあるが、”想定バトル”という繰り返しできる戦闘で金策やレベル上げなんかもできるので、詰まったらそちらをやればいいし、なんならベリーイージーを選択すればいい。ベリーイージーはマジで簡単なので物語だけ楽しみたいって人はそっちを推奨しておく。
1週目はノーマルで駆け抜けたが、初期配置から進行ルートまでちゃんと考えないと詰みかねないので、色々試行錯誤していく感じはスパロボでは味わえない要素だったので楽しかったのは間違いない。
なのでノーマルでもプレイして欲しいなと思う。ただし...
増援時
スパロボの場合「お~雑魚がわらわらと(笑)」
トライアングルストラテジーの場合「・・・(絶望)」
になるので覚悟しておこう!